海外の資産で資産運用をするときには為替リスクを負わなければなりません。長期的に見た場合には、資産が生み出すインカムゲインやキャピタルゲインによって為替レートの変動による損失をカバーできる場合も多いですから、長期投資では銘柄選定のほうが重要だと言えるでしょう。
ただ、数ヶ月くらいの短期で売買をするときには、やはり為替リスクには注意しておく必要があります。このときには、FXでリスクヘッジをするという方法が考えられます。考え方は簡単で、海外資産が為替の変動によって損失が発生するのは円高の時です。円高の時に利益の出るポジションを持っておけば良いのです。
例えば、ユーロ建ての資産を保有するときには、ユーロ円を売っておけば円高によって利益を得る事ができますから、投資対象が為替の変動によって損失を発生させても、FXで利益を得る事ができます。これが相殺されるようにポジションを調整するのが良いです。例えば、ユーロ円が140円で、ユーロ建ての資産が140万円であれば、1万ユーロを売っておくことによって調整ができるのです。
実際にはこれは可能なのですが、完璧にヘッジするのは難しいです。もしも完璧なヘッジをしようと思ったのであれば、ヘッジ月のファンドを活用するほうが良いのです。